「では、今から二階に上がって写真を撮ります」へっ!?
「このハシゴで上に登ります」な…
なな…
「ハシゴの登り方を教えますから、しっかり覚えて下さい」
え…
そんな…
ミニスカートなんだけど…!?
「ハシゴは我々がしっかり支えます」えーーーーっ、パンツ見られる!!
「ゆっくり、落ち着いて登って下さい。
下には私がいますから、安心して」
隊員さん、パンツが安心できません!!
私のパンツの心配をよそに、消防隊員の方々は非常に真面目で…
(当たり前だ…)
渡された軍手をはめ、泣く泣くハシゴを登ることに。
すぐ後ろには隊員さんがつき、万一に備えてフォローするような体制だった。
パンツで大混乱の私は、教えられたばかりのハシゴの登り方がめちゃくちゃになり、隊員さんに怒られる…(T_T)
後ろを登る隊員さんは私の様子を注視しているはずなので、盛大にパンツを見られていたと思う。
失神しないでいてくれた彼に拍手を送りたい。
パンツを見せながら2階に上がった私は内心ショックでへろへろだったが、部屋の様子を見てビックリした。
部屋の真ん中には大きな穴があき、下の空間が丸見えだったからだ。
2階にはすでに隊員さんが4人おり、こんな不安定な場所で底が抜けないのだろうかと不安に思う。
ところが彼らは手慣れたもので、穴のまわりを躊躇なく行ったり来たり。
消防隊員すごいなと感心した。
パンツを見られたことによるショックは消えていた…。
隊員さんの指示で火災が発生した場所を指で示し、写真を数枚撮られる。
すすけた部屋がカメラのフラッシュで一瞬だけ明るくなった。
天井もなかった。
この天井から、空にむかって炎が突き抜けた。
これは今でも忘れられない。
火災場所での実況見分が終わり、悪夢のハシゴで下に降りることになった。
泣きたかったが、隊員さんも泣きたかったに違いない。
今度は隊員さんが先に降り、私がそれを追う形で降りる。
先導する隊員さんは私の様子を見ながら降りるので、再びパンツのお披露目会だ。
絶望の実況見分だった。
終わった足でユニクロに向かい、手持ちの服にジーパンを追加した。

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