彼には才能があった
彼との付き合いは高校2年の時から始まる。
付かず離れずの知り合いで、あまり深く関わらないようにしていた。
というのも、彼にはすごい才能があった。
私をイラつかせる事にかけては
超人的なセンスを発揮する。忘れもしない。
彼の得意技、深夜の長電話。
日清カップヌードル・しょうゆ味にお湯を入れた直後に彼から電話。
電話が終わった頃には、麺は汁を吸いきりソフト麺ほどに膨張。
殺意を覚えた。
アレは今でも許せない。
3分待てば美味しいカップヌードルが、箸で掴めないほどにフニャフニャの「汁どこヌードル」に仕上げられてしまった。
あの不味さ!悔しさ!カップヌードル神がヤツに天罰を下すであろう。
別れた原因
彼は横浜に住んでいた。
突然、次の連休に横浜に来いと言い出した。
お金がないのりすけは
交通費を出してくれるなら行っても良いと答えた。
すると、
「そんなお金もないの?じゃあもういいよ!」さよなら!と捨て台詞を吐いて電話が切れた。
交通費をケチりあった男女は
この日をもっておひとりさまに戻った。
突然の連絡
第一声は、「お盆が過ぎた頃にこっちに来ない?」だった。
厚顔無恥にも程がある。
本物のバカとはこういう事か。
そして、変わらぬ彼の才能にただただ、ひれ伏す。
イラつかせるテクニシャンは
日々進化する。タイミングの悪さも超一流。
連絡が来た日は
一ヶ月で最も具合が悪い日だった。
これからの事
「お盆が過ぎた頃にこっちに来ない?」と言われ、
「よく連絡してこれたねー^^バカじゃないの」
サラッと本音が漏れた。
が、KYは人の話など聞いてない。
「うん、ごめんね。
でもさ、8月。土日休みある?」
「あるよ(毎日休みだよボケ)」
「ホント!?
あのさ、お盆が終わったらさ」
「お前に費やす休みは無い」 ガチャッ
終劇
今日も明日も明後日も。
おひとりさまライフは続くよ。
平和だよ。
LINEで気持ちを伝えたよ。
ちゃんと、伝わったかな?
伝えられたかな?
『2度と連絡してくんな』

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