恐るべき妖怪
今朝の目覚めは妖怪と父の怒鳴り声だった。
墓参りの事でもめたらしい。
父がくり返し説明するが、理解できない妖怪は自分の主張をまくし立てていた。
最悪な朝だ。
妖怪とは関わらないのが一番。
昨日は出かけて難を逃れた。
が、予想外の出費はかなり痛い。
今日は自分の部屋に引きこもる、アーメン。
妖怪は家を破壊する
バターーーーーーン!!ガンッ!バンッ!バアァァンッ!家が揺れるほど激しいドアの開閉。
地震か!?と思うほどの衝撃。
これが原因でドアノブがおかしくなった。
ちょっとうとうとしようものなら
『バタ---ーーーン!』で飛び起きる。
妖怪は家と心臓を破壊するつもりか!!
この件で父に文句を言ったが「家は壊れるもんだから」さらっと流された。
壊れたら直す金どーすんだ…ア?妖怪を退治せよ!
妖怪の活動拠点は居間だ。
居間は台所とつながっていてワンルームになっている。
極力妖怪を避けるがどうしてもかち合ってしまう。
妖怪「あんた、出かける?甘いもの買ってきてよ」
私「店はそこにあるよ。窓から見えるでしょ^^」
妖怪「団子でも買ってきてよ」
私「自分で買ってきな^^」
妖怪「醤油だんごでいいわ」
人の話を聞かない相手との会話がいかにイライラするか、分かって頂けるだろうか。
妖怪とかかわるとストレスが溜まって仕方ない。
このような時は父に丸投げする。
そしてだいたい「ほっとけ」で終わる。
妖怪を退治せよ!2
妖怪がいると台所に行けない。
これを書いている現在もお腹がグーグー鳴っている。
昨日の夜からお茶と水で生きのびている。
イライラもMAXだ。
そんな状態で、トイレ前で妖怪と出くわした。
バタァ--ーーーン!私「ねぇ^^」
妖怪「あんた、いたの」
私「もっと静かにドア閉めなよ^^」
妖怪「はぁ?」
私「ドアが壊れるだろ^^」
妖怪「あっ?」
私「耳が遠くて聞こえないの?^^」
妖怪「あぁっ?なにぃ?」
私「くそババア(^ω^)」
妖怪
「くぁwせdrftgyふじこlp」喪女の憎悪
そのすぐ後、妖怪は墓参りに連行された。
ようやく、ようやく……静かになった…。
台所に行きカップ麺にお湯を入れ、コーヒーも入れることにした。
……コーヒーのフタが開いていた…。
父「やっとお姉ちゃんの顔見たなぁ、金太郎」
犬と一緒にいそいそと近寄ってくる。
私「私のコーヒーのフタ開いてたんだけど」
父「妖怪が飲んでたよ」
コロッケもあるよ~という父を睨みつけ、犬も無視して部屋に戻った。
麺をすすりながら、大人気なかったと反省した。
本当はコロッケも欲しかった。
金太郎をなでてモフモフしたかった。
そういえば母にも会ってないなぁと気付いた。
いい年してなんてダメな娘なんだろう。
だが、妖怪は別だ。ヤツが居座る限り喪女の憎悪はおさまらない。
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」(#゚Д゚)長ネギ銃で発砲だゴルァァァア!!弱いままでいい。

お手数をおかけしますが
クリックしてくださると嬉しいです

- こちらの記事もどうぞ
-
-
- 悲しいことの関連記事